ソニーおじいさん③
「わしの名前は、わしが若い頃に、小さな女の子がつけてくれたんじゃ。
自然を大切にしてくれる子だよ。」
「ふーん。そうなんですか。今、その女の子はどうしているでしょうね。」
「小説家になっているよ。」
「えっ。何で知っているんですか。」
「その子が3年前ぐらいに来て、教えてくれたんじゃ。」
「・・・何か聞いていると、その女の子って木と話せるんじゃ・・・。」
「わしがただ女の子のひとり言を聞いているだけかもしれんな。」
「・・・・・。」
ソニーおじいさんは、さびしそうな顔で遠くの空を見つめました。
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