小説「森のおじいさん④」

志保ちゃん

2006年04月19日 17:18

 「今日は、私のたん生日なんだよ?

  なのにどうしてお母さんはもっと手伝ってって

  言わないの?二人で楽しくやっていきたいのに・・・。」


 私のお父さんは、別居をしている。

 会社の給料が多いところはそこしかないからだ。

 だから二人で頑張って花屋をやっていた。

 「だから、今日はもっと頼りにして欲しかった。

  それにもう7才になったし・・・。」

 そのとき、強い風が吹いた。

 一本の木はゆれ、葉を散らせた。  

 (続く)

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