ソニーおじいさん⑤

 次の日、また前の女の人がやってきました。

 あせってるようでした。そして、ソニーおじいさんの前に立って、言いました。

 「ここに家が建つなんて・・・。ここは野原なのに・・・。」

 と言うと、汗をごしっとふいて、ヨロヨロとどこかへ歩いて行きました。

 そして、戻ってきました。

 女の人の手には、板を持っていました。

 その女の人は、板にこう書きました。

 『野原に1本しか咲いていない木です。大切にしましょう』

 そう書くと棒をつけて立たせました。

 「よしっ。」

 女の人は、にこっと笑って帰って行きました。


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主人公の里美(2006-05-23 17:53)

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