ソニーおじいさん③

 「わしの名前は、わしが若い頃に、小さな女の子がつけてくれたんじゃ。
  自然を大切にしてくれる子だよ。」

 「ふーん。そうなんですか。今、その女の子はどうしているでしょうね。」

 「小説家になっているよ。」

 「えっ。何で知っているんですか。」

 「その子が3年前ぐらいに来て、教えてくれたんじゃ。」

 「・・・何か聞いていると、その女の子って木と話せるんじゃ・・・。」

 「わしがただ女の子のひとり言を聞いているだけかもしれんな。」

 「・・・・・。」

 ソニーおじいさんは、さびしそうな顔で遠くの空を見つめました。


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主人公の里美(2006-05-23 17:53)

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