小説「森のおじいさん②」

 そんなある日・・・・。

 「実(みのる)、今日はあんたのたん生日だから
  遊んできていいよ。」

 お母さんは私に笑いかけるとお客さんのほうへと向かった。

 私は、うれしくなかった。

 ほっとかれたように寂しかった。

 だって、たん生日だから相手して欲しかったんだもん。

 (続く)


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